2024-01-09

はな・hana~お花の時間「お正月飾り」

タッキー816みのおエフエムで第1金曜日9時30分~放送中!
塚本玲子の『はな・hana~お花の時間』

令和 6年 1月5日 『はな・hana』 放送内容

【正月飾り】 

歳神様をお迎えするため、「門松」「しめ縄」「鏡餅」などのお正月飾りをします。

「門松」は、歳神様を迎える依代で、この門松のある家を目指してやって来るといわれます。

「しめ縄」は、その場所が神聖な場所であることを示します。

「鏡餅」は、歳神様へのお供え物として飾ります。

<門松の話>

    

=門松の歴史=

・松が飾られるようになったのは平安時代からで、それまでは杉や椿、榊、楢(ナラ)などが使われたそうです。常緑の松は冬でも枯れず生命力の象徴とされ、神が宿るめでたい木とされました。

・初期のころは、根付きの松の木を家の角に飾っていたことから「門松」と言っていたそうです。

・鎌倉時代には竹も一緒に飾られるようになり、門前に左右一対並べるのが一般的に。玄関に向かって左の門松を雄松(おまつ)、右の方を雌松(めまつ)と呼びます。

本来、門松用の松は「松迎え」といって、家ごとに山へ採りに行っていました。

・元々門松の竹は節から節を直角に切り、三本を束ねた物が主流でした。これを「寸胴(ずんどう)」と言い、昔の門松は全てこのタイプでした。その寸胴を斜めに切ったものを「そぎ」と言い、「削ぐ」からきているとも言われています。

=門松のあれこれ=

各地それぞれ時代で、形は変革してきているようです。関東地方では大手百貨店や銀行などで「寸胴」を設置している所が多いようで、節が詰まっていることから金融関係に好まれているそうです。関東以外では圧倒的に「そぎ」が多く、竹の頭を尖らせたままの物もありますが、頭をカットした物も多く、年末年始無人になる所での事故を防ぐ意味合いがあるようです。竹の束ね方、松やその他の飾り物の飾り方などは様々なものがあります。

*高知県の「紙の門松」

松竹梅などが描かれている紙を真ん中で切り離し、玄関の左右に張り付けて飾るもの。県内の多くの地域では年末になると市町村の広報誌などとともに投函され、玄関に飾る家庭も。

【仏手柑(ブシュカン)】  

ミカン科ミカン属 インド原産「シトロン」の変種

・新年の縁起物・・・家の庭に植えると「代々(橙)家が栄える」と言われ、果実の先が広がっていることから”末広がり”の形が喜ばれ商売繁盛を祈願してお正月に飾られています。

・名前の由来は千手観音から!果実の形が手指の形に似て、千手観音を思わせるところから。

・実がなく、断面はどこを切っても白い綿のよう。食用にする場合は皮を糖漬けにするのがオススメ。

・江戸時代頃から生花や茶の席に使用され、絵のモチーフとして好まれ彫刻や絵皿にも描かれてきました。

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