2024-02-08
はな・hana~お花の時間「枯れるのメカニズム」
タッキー816みのおエフエムで第1金曜日9時30分~放送中!
塚本玲子の『はな・hana~お花の時間』
令和 6年 2月2日 『はな・hana』 放送内容
【「枯れる」のメカニズム】
<花はなぜ枯れるのか?>
花を見ると、がく・花びら・おしべ・めしべ があります。がくや花びらが開いたときを、「花が咲いた」と言います。がくは、すぐに落ちてしまう花と、いつまでも落ちない花とがあります。おしべは、すぐに落ちてしまうのが多いようです。めしべは、いつまでも残り、下にある子房が大きくなり、実になります。花は種をつくるために開き、開いてしまうと花びらやおしべは必要無くなり、色が変化したり、ちぢんだり、ついには落ちてしまいます。めしべは最後まで残り、実になり種ができます。
めしべのもとだけが残り、がく、花びら、おしべの色や形が変わることを「花が枯れる」と言います。
<植物はなぜ枯れるのか?>
「花」といっているものの多くは一年生、二年生あるいは宿根草、球根植物です。植物は子孫を残すために種子を作ります。種子のなかには次の子どもが自立できるようになるまでの栄養分をたくさん蓄えてあります。
親の植物体がたくさんのエネルギーを種子に貯め込む頃には、自分の体を養うことができなくなり枯れると考えられています。
<切り花はなぜ枯れるのか?>
老化ホルモン「エチレン」の作用で、花や果物の老化を促進します。果物が熟すのもエチレンの作用によるもので、切花も老化(枯れ・しおれ)が早まります。
=直ぐに枯れる原因=
- 高温・・・気温が高いと花の呼吸量が多くなりエネルギーを消費。結果、老化が早まります。花が密集している部分が蒸れてカビたり、花瓶の水が腐りやすくなることもあります。
- 細菌・・・切り口で繁殖した細菌が導管に詰まると、水を吸い上げられなくなります(導管閉塞)。延命剤で水を殺菌、花瓶をこまめに洗うのも良いでしょう。
- 栄養(糖分)不良・・・花が元気に咲き続けるには、エネルギーとなる糖分が必要です。糖分が不足すると、日持ちしない・つぼみが開かない・花が小さくなるなどさまざまな問題が発生。糖を含んだ延命剤・砂糖を水に入れると良いでしょう。
- カビ・・・高温多湿を避ける。花屋で購入するときにカビがないか注意しましょう。
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