はな・hana~お花の時間「サボテンと多肉植物」
令和2年 8月21日 『はな・hana』 放送内容
【サボテンと多肉植物】 サボテンは多肉植物の一種。
*園芸では「多肉植物とサボテン」のように別物として分けて扱われます。
=サボテンと多肉植物の共通点=
体に水分や栄養をためられること。日当たりがよく乾燥した環境を好む。
=サボテンと多肉植物の違い=
トゲの付け根にある刺座やアレオーレという細かい綿毛があるかないかで決まります。
<多肉植物> 水分や養分をためた葉っぱや根、茎が肥大した植物の総称。
・アフリカ大陸を中心に世界中に分布。
・原種だけでも1万5千以上。
・多肉植物は「春秋型、夏型、冬型」の3タイプがあります。
<サボテン> 仙人掌 サボテン科に属する植物の総称。
・南北アメリカの乾燥地によく生育。 2000品種以上。
(気温が高く乾燥した環境で水分を無くさないことが重要)
・乾燥に強く丈夫で水と養分を茎の中にためる能力あり。
・サボテンのトゲは葉っぱ
・・・水分と栄養を茎の部分に蓄え、体内の水分が水蒸気として放出する働き(蒸散)を持つ葉をトゲに変化。
表面積を減らすことで、昼夜の気温差からできる露が葉に留まらず、直接水分を吸える根のある地面に落とす。
また動物から食べられるのを防いだり、直射日光を防いだり、と色んな役割があります。
・夜に光合成を行い、乾燥地でより効率よく水分を補給し維持できるような体構造を持っています。
・サボテンは、夏型の多肉植物に分類されます。
<サボテンと多肉植物の育て方>
生息地が違えば気温や湿度など、育て方の条件にも違いが出てきます。
多肉植物は自生している地域が幅広いことから、日陰を好むものや、寒さに耐えられるものなど、種類によって育つ環境が違います。
多肉植物は「春秋型、夏型、冬型」の3タイプで、水やりの回数とタイミングが違います。
・サボテン=夏型の多肉植物は、夏の時期に水をたくさん必要、冬の時期の水やりは不要。
・冬型の多肉植物(リトープスやコノフィツムなど)は夏の水やりが不要、冬に水を必要。