2021-04-17

はな・hana~お花の時間「松尾大社のヤマブキ」

令和 3年 4月16日 『はな・hana』 放送内容

【ヤマブキ】  ≪松尾大社のヤマブキ≫

ヤマブキ バラ科

・4~5月鮮やかな黄色の花が咲きます。花びらは一重もしくは八重。

昔からたくさんの和歌にも読まれ古くから観賞され、「山吹」は春の季語。

・かなり大きくなるので地植え向き。

横幅が出るので、植え付けから間隔はあけて植栽しましょう。

・花言葉は 『気品』 『崇高』 『金運』

谷底に落とした金貨が山吹の花になったという言い伝えや、積み重なるように沢山の黄色い花を咲かせる姿から「金運」という花言葉が付けられました。

*”太田道灌(おおたどうかん)の山吹伝説” (室町時代の武将)

ある日、鷹狩りにでかけにわか雨にあいみすぼらしい家にかけこみます。道灌は「急な雨にあった。蓑を貸してもらえぬか。」と声をかけます。幼い少女が出てきて黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪でした。道灌は「花が欲しいのではない」と怒り、雨の中を帰って行きました。その後 『()拾遺和(じゅういわ)歌集(かしゅう)』に詠まれた 【七重(ななえ)八重(やえ) 花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ悲しき】 (七重にも八重にも山吹の花は咲くけれど、実一つさえつかないように、お貸しする蓑(みの)が一つもないのは悲しいことです) = 蓑ひとつなき貧しさを山吹に例えた ことを知ります。道灌は自身の無知を恥じ、この日を境に歌道に精進するようになったとのこと。

*【松尾大社】 は古くからお酒の神様として信仰を集めています。

山吹の名所。境内を流れる一の井川沿いを中心に、約3000本が境内や参道を彩ります。

<山吹まつり> 2021年4月10日(土)~5月5日(水)  

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