はな・hana~お花の時間「レンゲ」「花の漢字に関する話」
R2年 4月17日 『はな・hana』 放送内容
<今月のお花>
【レンゲ】 マメ科 蓮華・蓮花
・「蓮華」の名前の由来は、小さな花が蓮の花に似ているから。
・レンゲの花の正式和名はゲンゲ「紫雲英」。
レンゲの花が一面に咲く様子が、低くたなびく紫の雲のようだから、
と言われています。
『右によけ 左によけて 蓮華草』 正岡子規
・7枚から9枚の小さな花びらがくるりとひと回りして花の形を作ります。
茎近くは紫色がやや強くて、先端に向けてピンク色から白色になっていきます。
・ミツバチとレンゲ
蓮華の花の蜜を吸うミツバチ。ミツバチの身体の重みで下側の花びらが下がり、
雄しべと雌しべが現れます。
ミツバチの身体についた花粉がまた別の花に・・・。
ミツバチは蜜をもらい、レンゲはミツバチの力を借りて受粉をします。
・受粉が終わると花への栄養が断たれ、赤紫色に変わっていきます。(紅葉)
・花後はさやができて中には種子が。(1つのさやにおよそ10個の種)
・種を収穫した後のレンゲは、そのまま土に漉き込んでしまえば土が肥沃になります。
・黒っぽく熟すのを待って収穫した種は冷蔵庫などで保存します。
・種は秋にまき、発芽して、冬を越し、春に開花します。
*レンゲ畑が減った理由
・化学肥料の普及で、農家に面倒なレンゲの栽培を行わずに土作りが
できるようになった。
・レンゲを猛烈な勢いで食べつくす害虫出現。
・稲作の衰退。
*日本ミツバチと西洋ミツバチ
日本ミツバチは複数の花につく(逃げやすい) ⇒ 蜜が取れにくい
西洋ミツバチは特定の花につく ⇒ 蜜が取れやすい
【「花」の漢字にまつわる話】
=花のつく漢字=
「(魚花)」= ほっけ 「糀」 = こうじ(麹) 「埖」 = ごみ(塵芥)
「椛」 = もみじ(紅葉)、かば(樺) 「誮」 = やさしい(優しい)
「錵」 = にえ(沸) 「硴」 = かき(牡蠣)
=花名の漢字=
「秋桜」 = コスモス 「向日葵」 = ヒマワリ 「蒲公英」 = タンポポ
「風信子」 = ヒヤシンス 「白粉花」 = オシロイバナ
「女郎花」 = オミナエシ 「仙人掌」 = サボテン
「百日紅」 = サルスベリ