2024-08-08

はな・hanaお花の時間「無鄰菴」

タッキー816みのおエフエムで第1金曜日9時30分~放送中!
塚本玲子の『はな・hana~お花の時間』

令和 6年 8月2日 『はな・hana』 放送内容

<花紀行>

【無鄰菴】 京都左京区南禅寺草川町    (京都市が所有)

・明治29年(1896年)に造営された明治・大正時代の政治家山縣有朋の別荘。

・庭園・洋館・茶室の3つの建物で構成され、庭園は山縣有朋の指示に基づき、七代目小川治兵衛により作庭された近代日本庭園。

・東山の里山風景を借景に、琵琶湖疎水の水を引き小川の流れを。自然な景色重視の庭園。

・庭園中央に芝生が広がる。当時庭木には使われなかったモミの木やシダを滝周辺に植えた。

・入園料:600円

【日本庭園】

<歴史・変遷> 

飛鳥時代~奈良時代・・・中国の庭園を参考にした庭園と考えられる。(現存するものが無い)

平安時代・・・貴族の住居と対になった庭園。この頃に流行した浄土教の思想を具現化した。

鎌倉時代~室町時代・・・禅の影響を受けた庭園。禅宗は特に武士階級の間で流行。

安土桃山時代・・・茶室のための庭園。茶の文化に合わせて造られるようになります。

江戸時代・・・武士の儀礼の場の庭園。周囲を回り歩きながら風景を楽しむ大規模な大名庭園。

明治時代・・・華族の別荘としての庭園。西洋との比較から日本庭園を再定義し見直されていく。

<日本庭園の特徴>

日本庭園のほとんどは植物や石、池から形作られています。植物の種類や、石の置き方、水の使い方などによって雰囲気が変わります。

<植物>

日本庭園には、四季折々の植物を植え季節の変化を楽しみます。低木・庭木は日本庭園の雰囲気を出します。黒松や赤松、紅葉、梅やつつじなど、藤やハナミズキなどの花も。

<庭石(にわいし・ていせき)>

同じ形状のものがなく、一つ一つを活かしたバランスの良い配置で庭全体をまとめます。石単体を置くだけでなく、石組を作ったりすることで、庭の空間づくり、趣きを作ります。

<池泉(ちせん)>

日本庭園にある池は、海や川などを表現しています。池をもつ庭園のことを「池泉庭園」といい、自然信仰の由来や涼をとるための機能もあります。池のみではなく、人工的に川や滝をつくることもあり、自然にある状態を再現しています。

<建物>

寺のお堂、茶室、池に張り出す泉殿や船着き場、池に架かる橋といった建物も大事な要素です。

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